2005年07月13日

ついに完結「藤子不二雄Aランド」全149巻

昨日発売の「新編集 魔太郎がくる!!」14巻と「新プロゴルファー猿」9巻をもって、ついに「藤子不二雄Aランド」全149巻が完結した。これは、84年から91年にかけて刊行された「藤子不二雄ランド(FFランド)」全301巻のうち、藤子不二雄A先生の作品だけを復刊したもので、復刊に至るまでにはさまざまな苦労があったが、それはTOJHOさんのMISTTIMES.com Blogに分かりやすくまとめられているので、そちらをご参照ください。

旧FFランドは現在、古本屋でとんでもない値段で取引されていて、貧乏学生である自分にはなかなか手に入れづらいものだったので、A作品だけとはいえ、それが復刊されることが決まった時の嬉しさは大変なものでした。何せ、Aランドが復刊されるまでは、A先生の代表作のひとつである「怪物くん」ですら何故か単行本は軒並み絶版状態という状況。そんな状況の中で、A先生の貴重な作品群が復刊されると聞けば、嬉しくないはずがない。第一回配本の、「怪物くん」1〜3巻と、「ビリ犬」を手に入れた時の喜びと興奮は言葉では言い表せません。当時は近所のコンビニにも並んでいて、大変感動したものです(刊行が開始された2002年、自分は高校三年生、つまり大学受験生でしたので、その辺はちょっと辛かったですが)。
しかし、ファン以外の一般層には毎月4冊ずつ、計149巻刊行される全集は手を出しづらかったのか、売り上げは芳しくなかったと見えて、だんだんと入荷する書店が減っていき、コンビニではまったく見かけなくなってしまった。途中で購入を止めた人もいると見えて、BOOK OFFに100冊ほどまとめて置いてあったのを見たときは悲しくなったりもしました。全集ものというのはそれほど売れるものではなく、途中で刊行を中断してしまうものもあったりするような状況のなか、最後まで刊行し続けてくれたブッキングさんには敬意を表したい。本当にありがとうございます。

このAランドで初めて出会った作品も多く、その中でかなり気に入ったのは、「シルバー・クロス」と「マボロシ変太夫」の2作。「シルバー・クロス」は、45年前の作品で、絵柄やノリなどには古臭さを感じてしまうものの、登場人物たちの繰り広げる痛快なアクションと、読者を惹き付けるストーリー展開、そして、まるで映画のような演出は読んでいてかなり楽しめるものです。「マボロシ変太夫」は、あまりのナンセンスさに、人によっては「何じゃこりゃ?!」というような印象を持たれるかもしれませんが、自分はそのナンセンスさがツボで、何度も読み返してしまいました(但し2巻の「変太夫一人旅シリーズ」はあまり面白いとは思わなかった)。

実は、自分の手元にはまだ全149巻揃っていないので、実感はまだなかったりします。なぜ揃ってないかというと、自分は復刊ドットコムで全巻予約購入しているので、発送待ちだからです。本棚に全巻並ぶのは書店購入組の方たちよりも遅くなりますが、その代わり全巻予約購入者には特典が。その特典の内容は、復刊ドットコムblogによると、
内容は、単行本未収録作品の冊子ですが、刊行時にご案内した「一日だけの侍」に加え、全部で72頁に渡る、ほとんどの方がご覧になったことのないであろう五つの作品を、ハードカバー本に仕上げる

との事で、非常に楽しみです。これは全巻予約した甲斐があったというものです、本当に。金も無いのに、送料、手数料などで書店購入より高くつく全巻予約を選んでしまったために財布の中は散々なことになってしまいましたが、これでやっと報われる。
その他にも、2002年12月にはクリスマスプレゼントとして、複製原画3枚が全巻予約購入者に届けられましたが、抽選で100名様には藤子不二雄A先生の直筆サイン入りで、自分にそのサイン入り複製原画が当たった時の喜びは今でも忘れません。

まだ手元に全巻揃っていない状態でAランドについて色々と書くのは実際どうなのかと悩みもしましたが、他の藤子ファンのブログをいくつか読んでいると、自分もAランドについて何かしら書きたいという欲求をどうしても抑えきれませんでした。では。


posted by gm at 17:46| Comment(2) | TrackBack(5) | 藤子不二雄 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは。
藤子不二雄Aランドの特典、とても楽しみですね。

gmさんは、Aランドで初めて「マボロシ変太夫」に出会い、何度も読み返すほどこの作品を気に入られたとのこと。私も「マボロシ変太夫」が大好きなので、共感しました。
(私は、25年位前に、大都社のスターコミックスで「マボロシ変太夫」に出会いました。中学時代のことです)

この作品、たしかに連載が進むにつれ話のテンションが下がっていきますが、連載前半の幻想性とシュールさとばかばかしさと下品さには、脳を揺さぶられるような奇妙な感覚をおぼえました(笑) 

第1話、2話あたりでは、マボロ市に迷い込んだ雲野一家がこの先どうなってしまうんだろうと、ある種のサスペンスを感じながら読んでいたのですが、そのうち、変なキャラが変なことばかりするナンセンスギャグマンガになっていき、しまいには当初の設定を無視して変太夫が一人旅に出てしまいます。このめちゃくちゃな脱力展開は、一度好きになると、病み付きになります。
Posted by koikesan at 2005年07月16日 05:33
コメントありがとうございます。koikesanさんのブログはいつも楽しく読ませていただいてます。

>しまいには当初の設定を無視して変太夫が一人旅に出てしまいます。このめちゃくちゃな脱力展開は、一度好きになると、病み付きになります。

たしかにそうですね。私もこのめちゃくちゃな展開自体は気に入ってます。ただ、一人旅に出てから、トリ犬やケダラケのような魅力的なキャラが出なくなってしまい(一人旅シリーズの最初のほうは、この2匹が変太夫を追いかけたりしていましたが)、どうしても私は物足りなさを感じてしまいます。
Posted by gm at 2005年07月17日 14:09
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